グリット(GRIT)とは?

GRITとは日本語では「不屈の精神」や「気骨」といった言葉で表現されます。
今海外の心理学者の間で成功者が持っている特性なのではないかということで注目されている言葉です。

この研究をおこなっているのはペンシルバニア大学心理学教授Angela Lee Duckworth(アンジェラ・リー・ダックワース)氏。

アンジェラ・リー・ダックワース氏は、経営コンサルタントから教師に転職しました。その際に、生徒の学力やIQと生き抜く力に相関性がないことに気がつきました。この気づきを研究するために心理学の世界へと進んでいます。

72a9bfdcf051979cdfb2ff611ecfb864

彼女は、仮説をもとに以下の4つの調査をおこないました。

  • 「ウェスト・ポイント・ミリタリー・アカデミー」という世界でも最も厳しいと言われている軍事教育学校に行き、厳しいトレーニングに耐えて生き残る学生と、耐えきれずに中途退学していく学生を研究。
  • 「ナショナル・スペリング・ビー」という単語の綴り(スペル)の正確さを競う競技会での現地調査で、どの生徒が勝ち残るかを研究。
  • 教育現場という過酷な環境で働く教師を調査し、「どの教師が年度末まで教育現場に残ることができるか?」「残った教師のうち、最も生徒に影響を与え、その生徒が持つ学力を引き出し、結果に結びつけることができた教師は誰なのか?」を研究。
  • 一般企業の協力を得て、「どの営業担当者が営業担当者として生き残れるか?」「一番の営業成績を記録したのは誰か?」を調査。

上記異なる4パターンの調査対象について研究した結果、成功を収める人たちに共通してある1つの性格を持っていることが明らかになりました。

天賦の才やIQという「It Factor」(イット・ファクター)、つまり生来備わった要因や容姿などは一切「成功」に相関関係は無く、成功者に共通していたのは、失敗や困難にも負けない「Grit Factor」(グリット・ファクター)、つまりグリット要因を持っていることでした。

企業でグリット(GRIT)はどのように活用されるのか?

では、このGRITを一般社会、特にビジネスでどのように活用できるのでしょうか。
ビジネスの活用という点では大きく3点になります。

人材採用

GRITには「グリット・スケール」という指標があります。これは上記にもあるアンジェラ・リー・ダックワース氏が、米国陸軍士官学校(ウェストポイント)での研究用に開発したものです。
このグリット・スケールでは、受験者のひとつのことに専念する「情熱」、動機の持続性である「粘り強さ」を計測することができます。
過去に自社の採用試験で受験した人と比べてどうなのかといった相対比較も可能ですし、過去に受講した人々の統計と比較してどうなのかといった評価も可能です。

詳しくはこちらを御覧ください。

教育研修

GRITを育てるためには、「自分の興味、関心があることにとことん没頭する」「達成した先の世界に好奇心をもち、信じる」「自分との小さな約束を守る」など様々な方法があります。
特に現行でおこなわれている目標管理研修などにGRITの概念をカスタマイズすることで提供可能です。

アセスメント(配属)

GRITと面談を組み合わせて活用することで、どのような分野に情熱を注ぎたいのか、どのような分野であれば粘り強さを発揮できるのかをベースに配属を検討することができます。
また、ストレスフルな職場において退職リスクの管理やジョブチェンジなどの参考にすることも可能です。
社員の方にグリットテストを受けてもらい、グリット・スケールを用いて全社員の傾向や一人ひとりの特徴を分析することも可能です。

詳しくはこちらを御覧ください。

企業にグリット(GRIT)を導入するには?

企業を導入するには、社内で専門家を育て浸透させていくか、社外の知識を買うか、どちらかになると思います。グリットという言葉自体が注目されたのが最近であることもあり、グリットの概念をサービス化している会社はあまり多くありません。

上記でも紹介したようにグリットテスト(適性試験)や研修などの形態によって、導入の難易度も変わりますので、まずは気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

GRIT適正検査を導入検討のお問い合わせはこちら


About the author: 熊谷豪

熊谷豪